吐露する人ほど怖い!出来る人間は何も言わずにブラック企業から去ると学んだ実話

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「ワタミ is ブラック企業」とか「ユニクロのブラック企業告発」のネタが香ばしく燃え続けております!絶賛社畜のすしぱくです。

先日、懇意している会社役員の方と「ブラック企業」の話題で盛り上がりまして、「そういえば、うちの会社もブラック企業と呼ばれたわ...」という、かなりリアルな社内事情が面白かったのでご紹介します。ぜひ、社畜の皆さんに読んでいただければ幸いです。

企業は生き残る為に必死

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今回のお話は、某ものづくり系企業の会社役員でもあり友人のAさん(仮)から聞いた実話です。近年のものづくり業界、とくに末端の中小企業にアベノミクスの恩恵はなく(そもそも、どこも無いけど)、東日本大震災から相当な打撃を受けたまま「企業努力」によって生き残っている会社がほとんどです。もちろん、Aさんの会社もそのひとつで、リストラ(希望退職)や営業所の廃止は余儀なく、体力の限界も本気で考えた時期もあったそうです。

そんなAさんの部署はデスクワークを主として、電話対応から、書類整理、経理(資材)など、事務作業のほとんどを行っています。業務上、会社の売上や回収、社員の給与査定も行っており、ほかの部署(社員)への配慮は然るべきだそうです。

その部署には今回キーとなる長期間勤務の40代女性(以下、Bさん)がいます。Bさんは部署内でも声が大きい(影響力という意味)存在だとか、先代から勤務していることもあり、若いAさんに業務を教えていた頃もあったそうです。

寝てても売上はあがらない。

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こうも不景気だと、飛び込みで営業したところで注文はもらえない。かと言って新製品を開発するために、設備を増やすこともできない。日常的になった生産ラインこそ生命線です。

前置きが長くなりましたが、受注が減れば、売上が減ります。売上が減れば、給料が下がります。 だからといって、生産量(作業量)を増やせば売上があがるわけでもありません。在庫には税金がかかります。売上をあげ、会社を経営し、社員を養うという事、残業代が払えないからと身銭を切り、社員の代わりに休日出勤するAさん、中小企業、さんちゃん産業なんてどこもこんなところでしょう。

※ 今回の記事ではブラック企業の概念について、言及していませんので、こちらとかこちらなどを参考にしてください。そんなわけで

ブラック企業と呼ぶ社内の膿

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さて、ここからが本題です。

文頭でご紹介したBさんですが、売上が減少し同期が希望退職していく中で今もなおその地位を守って勤務しています、その地位を守っているというのは、まるで自分しかできない作業を任せられているのだと思っていること、次に何度コールしても電話に出なくなった些細な事、(お茶も出さなくなった)、経理をしている関係、「これだけしか売上があがっていない、会社は潰れる!」「営業もっと仕事をとってこい!給料泥棒」「製造が仕事をサボっている」など、本人からすれば社員に喝を入れているようだけど、部署内の空気は「お前やれよ」感という何とも残念な状態だそうです。

それから、年末の飲み会の時だったそうです。
Bさんが酔って仲間内に"自社をブラック企業呼ばわりしていた"そうです。部署内というか社内にはちょっとしたBさんの派閥があって、あまり好ましく思っていない若い人から「安い給料で働いてやっている」や「他社にうちはブラック企業ですから」みたいな吐露をしている等の話を聞くようになったとか。

給料とは

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給料とは、会社がその個人の時間を拘束する代わりに対価として支払うものです。1やって10の成果を出す人間もいれば、1やって5しか成果が出せないけれど、その人間がいなくなると-10になる場合だってあります。だから、ひとそれぞれ給料の上下(査定)があるのです。その評価を行い対価にあった報酬をもらえることで社員は自分の時間を犠牲にして会社へ貢献します。

Bさんの場合、自分しかできないと思っている仕事へのプライドがあり、かつ自分は会社内で重要な役割を任せられていると自負して、"対価にあっていない業務を行っている"を理由にブラック企業だと主張しているのかもしれません。

新卒を採用することに。

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会社は正当な理由がない場合、社員を不当に解雇するとそれなりに保障をしなくてはいけません。もちろん不法であれば裁判で争う事もあります。そこでAさんはBさんの勤怠に目を向けず、数年ぶりに新卒を採用することにしました。(簿記2級所持の大卒)

通常であればBさんが教育係になるのですが、Aさんの直属として、基本的な応対の仕方、電話の取り方(3コール以内で取る)、社内連絡の仕方、それは丁寧に教えたそうです。

数ヵ月後、、
電話のコールが鳴るとほぼ100%の確率で新卒が応対するようになりました。それを危惧したのか、たまに電話を取るBさんの対応が違ってきたそうです。また、Bさんが怠慢になってやらなくなった業務のほとんどを新卒がやるように(引き継ぐ)ようになたっとか、おかげで社内の作業効率、雰囲気、若さ、全てにおいて会社はリフレッシュしたと言っていました。

Aさんはこれをきっかけに、Bさんが行っている唯一の業務である経理(弥生会計)も新卒に教えていくそうです。← いまここ

「ブラック企業」と呼ぶ人ほど、実は使えない?

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さて、お話は一旦ここで休憩です。

よく巷でブラック企業と声を大にして言う人がいます。もちろん茶化した表現で言うのは問題ありませんが、自社の悪口を言って勤務し続ける人間は膿でしかなく、勘違いした人間であるというのがAさんの見解です。自分も概ね同意なところです。('A')

どうしても企業が個人よりも強くなるのは仕方ない事です。なので、ブラック企業という表現を吐露する時間があるのなら、会社をやめればいいだけの事。やめれない精神も問題ではあるとは感じますが、やめたところで就職活動ができない(技術面や年齢的)ために、固執し言い訳を説明のように居座るのは害悪でしかない気がします。(※ 精神問題については某所で死者が出ていますので、言及はしません)

「自分はこれだけ会社に貢献している、だけどこれだけしかもらっていない(休みや給与)」と主張している人は多々いると思います。疲れ自慢と生きる価値観は人ぞれぞれです。そういう側から次をどうぞ。

本当に出来る人は何も言わずに去る

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さて、Aさんのお話の続きになります。

Bさんの話は置いといて、今度はBさんとは全く違ってCさんという方が登場します。このCさんは非常に仕事ができる方で、周りとのコミュニケーション、客先の応対も良くて指名されて営業にも行く人だとか。
Aさんは将来的に、Cさんが会社の重要な役職に落ち着いてくれると勝手に考えていました。しかし、今年に入って突然の辞職願を出されたそうです。家庭の事情ということで受理したのですが、Cさんの友人の話ではライバル関係の会社からヘッドハンティングされたらしく、ひどいショックを受けたそうです。

普段Cさんは愚痴ひとつ言わない青年で明るかっただけに、どうして相談してくれなかったのか、どうして気づく事ができなかったのか。。震災後は全国各地を歩かせ、残業も多かった、ボーナスは出せない現状もあった、Cさんという人物が当たり前過ぎてて、疎かになってしまった、Cさんこそが本当に当社をブラック企業だと感じていたのだと、もっと評価するべきで、今でも悔やんでいると言ってました。

本当にできる人間は、ブラック企業などと言わずに、会社を無言で去り、そして新天地で働いたり独立するんだと思わされました。もちろん、何も言えずに体を壊して会社を去るという意味も含まれますね。

さいごに。

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年俸制や常駐契約する企業も増えてきました。本当に自分を評価してもらいたいのであれば、時給制のアルバイトがもっとも安心して働ける環境なんじゃないのかな。とはいえ、「ブラック企業」発言は疲れ自慢みたいなものだから、そこまで釣られる事もないけれど自社内や親しい友人から出てくるとゾッとはしますよね。

政府からブラック企業の定義とやらが出るわけですけども、厚生労働省に働く友人が明らかに労働基準法に違反しており(会期中とか家に帰れない)手本であるあなたが何やってんの?とこの国のを疑いたくなります。

ネタ帳さんの記事を読んだ後だと、こういった記事がサラサラと書けるのが不思議です。なんでだろうか。('A')ノ おしまい