企画で重要な下準備の話。ちくしょう。転職だ!写真素材をリリースするまで、-その2
先日の大雪で、東急東横線は止まるわ、CP+は行けないわ、撮影は中止になるわ、『ちくしょう。雪のせいだ! 』っと叫ばずにはいられません。すしぱくです。(‘A’)ノ
さて、前回その1の記事は読んでくれましたか?
月間120万PVの個人サイトが企業とコラボした話。ちくしょう。転職だ!写真素材をリリースするまで、-その1
その2では、更に行った施策や下準備までを誰得で書いてきます。
デザイナー死亡かるたとのコラボへ
はい、前回の続きです!
実績としては申し分ない(拡散されていて)デザイナー死亡かるた。ネタを見ていただくとわかる通り、どれも「ちくしょう。転職だ!」と叫びたくなる内容です。リアルです。
こちらを利用させていただきたいというわけで、デザイナー死亡かるたの制作者であるえあぱっどそるさんに、使用許可の交渉を行います。(※文言をそのまま利用する為、事前交渉します。)なぜ、使用許諾を取る必要があるかというと、
Twitter発の書籍「アホ男子かるた」発売無期延期 投稿者に無断で企画、出版社が謝罪 - ITmedia ニュース
最近あった事件、アホ男子かるたが制作者に無断で商品を発売→指摘され無期限延期する自体となりました。このようなリスクは、最初のうちに潰しておかないと後々面倒なことになりますからね。デザイナー死亡かるたの使用は権利表示をさせる条件で快諾していただきました。
これで、ようやくタスク作りスタートです。
リリースまでの懸念
さて、ここで質問です!かるたって何種類あるか知ってますか?(HTML5カルタは、108枚です)
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あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、たちつてと、なにぬねの、はひふえほ、まみむめも、やゆよ、らりるれろ、わ
はい、全部で44種類です。44種類もあるんです。
すしぱく「これ、全て異なるシチュエーションで44枚撮影するってことですよね。」
井端さん「僕は撮影の事よくわかりませんが、厳しいようでしたら撮影しやすいのだけ抜粋したらいかがですか?...」
すしぱく「それだと、中途半端ですし、せっかくのコラボですから44枚はリリースしたいです。」
井端さん「すしぱくさんが出来るのなら!その方がいいと思います。」
ってな感じで、44種類枚全部撮影する事に決定。ちなみにこれがどのくらい大変なのか、Web屋の制作案件に例えると、44ページをテンプレート使って制作できると思ったら、全て違うデザインを要望され、1ページごとコーディングが必要。って感じです。
とっても大変ですね。でもやります。楽しいから。
撮影の打ちあわせ。
ネタは決まったので、次はこれを写真素材として一枚の静止画にしなくてはなりません。まだまだ、話し合いは続きます。この時点で撮影において検討しなくてはならな事項をまとめてみました。
1.かるたのネタと写真素材が違う意味合いで受け取られてしまわないか、要するに制作者であるえあぱっどそるさんが伝えようとしたネタと、撮影したシーンが全く違ってしまった場合のリスクの確認
2.絵コンテを作り撮影シーン(構図やポージング)の確認
3.シーンにあったモデルの選定と、モデルのスケジューリングの確認
4.撮影と事前顔合わせの日程、ロケハンや小道具の手配やデータ作成
5.すべての日程を確認し、最終的なリリース日を決定
撮影するのって、こういった下準備が必要なんです。ここまで撮影する話だけをしていますが、ぱくたそのコラボは他にも、企画LP、スライドバナー、プレスなどの作成があります。これは後ほど。
ネタの共通認識
では、前項を1つづつ説明していきましょう。
まずは、「かるたのネタと写真素材が違う意味合いで受け取られてしまわないか、要するに制作者であるえあぱっどそるさんが伝えようとしたネタと、撮影したシーンが全く違ってしまった場合のリスクの確認」こちら。
デザイナー死亡かるた のネタを見ていただく通り、難しい撮影がいくつかあります。特に難儀したのは、
・き「キンアカで」
・む「無理(クラのわがまま)を通せば道理(見積もり金額)が引っ込む」
・や「やっぱり初校がいちばんいいね」
・る「ルビの修正だけでお金とるつもり?」
・わ「ワードのデータしかないんですけど、それで入稿していいですよね」
これらで、共通認識が必要だと制作者のえあぱっどそるさんに相談しました。
む「無理(クラのわがまま)を通せば道理(見積もり金額)が引っ込む」は、単純に「クライアントの指示次第でデザイナー側で見積もった金額がコロコロ変わってしまう、トホホ」というイメージかなと思いますが、いかがでしょうか?
えあぱっどそるさん「クライアントの修正指示を全部聞いても、追加修正費がもらえず最初の見積のままで進めなくてはならず、全然儲からないデザイナーの心の叫びと受け取っていただければ・・・コロコロ変わるというよりも、修正費を追加請求できないデザイナーの悲哀です。」
このように、意向を最大限尊重し、撮影シーンを考えます。
ちなみに、ぱくたそで公開した【む】のネタはこれ、
【む】無理(クラのわがまま)を通せば道理(見積もり金額)が引っ込む[モデル:大川竜弥 OZPA] | すべて無料の写真素材(フリー)-PAKUTASO/ぱくたそ
悲哀感があって大変お気に入りです。('A')
絵コンテの作成
共通認識ができたら、次は僕が想定している構図、ポージング等の絵コンテ作りと提案です。
上記の【む】はこのような絵コンテでした。すべてのネタに対して、一枚ごと仕上げていきます。
ちなみにこの絵コンテは撮影時にも重宝します。【あ】から順に撮影するわけではないため、このシーンがどのカットなのか分かり易いように使うんですね。
この絵コンテを元にして、どのシーンに何人のモデルで、どのような小道具が必要になり、ロケハンはここ!などの打ち合わせを行います。これも地味に大変でした。
モデルの選定
絵コンテが出来上がり、必要なモデルの人数も把握できてきたので、やっとモデルの選定を行います。
・無理を強要する上司、またはクライアント
・社畜のデザイナー
んで、最もマッチした3人を選定したところ、全員一致で下記三名になりました。
・左:モデルの紹介:OZPA | すべて無料(フリー)の写真素材-PAKUTASO/ぱくたそ
・中:モデルの紹介:Lala* | すべて無料(フリー)の写真素材-PAKUTASO/ぱくたそ
・右:モデルの紹介:OZPA | すべて無料(フリー)の写真素材-PAKUTASO/ぱくたそ
もう、皆さんもご存知ですね!ぱくたそで人気の三人組み(?)です。OZPAさんには無理強いをする上司役を、大川さんにはブラック企業ではたらく下っ端感が滲み出るデザイナー役を、Lala*ちゃんには大川さんの上司役をお願いしました。
ちなみに、リリース時に気付いた人が何人かいて驚きましたが、実はここもコンセプトを考えています。1枚ごと違う写真ですが、無理を強要しているモデルが次の写真では、社畜を演じていては、見ている人に違和感を与えてしまいます。一貫して社畜はすべての写真で社畜役、強要する上司は全て同じモデルにしました。(※ 俺はデザイナーをやめるぞ のみ違いますがw)
撮影日の日程を決める為に、三人から候補日(第1~3)を聞いて調整を行います。もちろん、事前に顔合わせ、服装や持ち出し、絵コンテによるシーンの確認をしてもらいます。こちらはその時、
わきあいあいです。楽しく撮影できるのも、ぱくたその魅力です。
(そんな、ぱくたそのモデルになりたい人(特に女性)募集しています)
ロケハン・小道具、データ作成
ぱくたそは絶望的な程予算がありません。僕の(会社員としての)給与が溶かされており、これ以上の費用を捻出することが難しいのです。だから、お金を使わないで頭を使わなくてはなりません。
そのうえで、ロケハン(撮影する場所を探す事です)を考えます。
ロケーション・ハンティング - Wikipedia
「貸しスタジオで撮影しなよw」
っと、いつも言われております。
今までの素材もそうですが、スタジオ撮影はコストがとってもかかります。
「例のプール写真素材」のリクエストを多くいただいておりますが、
男なら誰でも一度は目にした事のある例のプール、詳細が分かったので突撃してきた! : NewsACT
5時間10万円(プール使用+2万円)でございます。無理です。('A')
という具合にスタジオの撮影はお金がかかるのです。僕の会社には白バックの物撮りスタジオはありますが、オフィスやシャレオツなセットが必要になると、やっぱりスタジオ撮りが必要です。
そんな理由をGreenさんに相談したところ、「弊社をロケとして使ってもいいですよ! 」とOKをもらいました。これでスタジオ代金が浮きます。あとは小道具ですが、関係者に協力していただきまして
上記は、酒井優さんが現役SM嬢からレンタルした首輪です。ほとんど関係者の私物を使いコストを抑えることができました。('A') ありがたい、、
さて、これだけではありません。
次に用意しなくてはならないのがシーンで必要になる紙のデータです。
キンアカで必要なDICカラー、トンボデータ、ロゴ、資料など、イラストレーターで20枚以上制作しました。オライリー本(偽)については、当初このパターン(Programing)と
法律を目指すパターンも作っております。僕がデザイナーだったから良かったけど、これ外注にお願いしてたらと思うときっついですね。
っという下準備を約半月程度で仕上げ、2014.2.3にリリースが決定するわけです。
.....
はい、その2はここまで!
次回は撮影からLPの作成、そして公開へ・・となります。また長くなってしまいましたが、こう書いているとまだまだ下準備が足らなかったな(時間的な都合もあるけど)っと考えさせられます。特にリサーチ不足と、それを補うための保険が全然考えられていない点は問題です。orz・・・反省も含めて次回お楽しみに。
とはいえ、「よく頑張ったなぱくたそ」っと評価してくれる方は是非寄付をおねがいしますね。('A')ノおしまい。
[その1]
月間120万PVの個人サイトが企業とコラボした話。ちくしょう。転職だ!写真素材をリリースするまで、-その1|